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令和7年6月定例会が閉会。補正予算と会派要望について

令和7年6月3日より始まった6月定例会が、6月27日に最終日を迎え、初日に上程された「令和7年度小平市一般会計補正予算(第2号)」などの議案について、採決が行われました。

今回の補正予算には、私たちがこれまで議会等を通じて求めてきた施策──「第1子保育料の無償化」や「朝の居場所づくり(小学校施設開放)」など、我々の会派がこれまで求めてきた、子育て支援についての施策が盛り込まれており、一定の評価ができる内容となっていたことから、私たち自民党小平政和会は、補正予算第2号に賛成いたしました。

令和7年度小平市一般会計補正予算(第2号)に対する自民党小平政和会の賛成討論の要約

本補正予算には、第1子の保育料無償化や朝の居場所づくりのモデル実施、商店街の防犯対策など、子育て支援や地域の安全確保に関する施策が盛り込まれています。

第1子の保育料無償化は、東京都の補助制度を活用しながら、0歳から2歳までの保育料の全額無償化を実現するもので、子育て世帯の経済的負担の軽減に大きく寄与する内容です。都の制度に期限が設けられていない点を踏まえ、小平市としても恒久的な制度として取り組む姿勢が示されたことは一定の評価ができます。今後は、保育料以外に保護者が負担する副食費などについても、負担軽減に向けた工夫や支援のあり方について検討を求めました。

また、朝の居場所づくり事業については、これまで会派としても要望を重ねてきた施策であり、今回ようやくモデル校での実施に至ったことは前進として評価できます。共働き世帯やひとり親家庭にとって、朝の子どもの安心・安全な居場所は切実なニーズです。今後は「実施すること」が目的とならないよう、子どもや保護者の声を丁寧に聞き取りながら、運営内容を改善・充実させ、早期に全校実施をめざすことを求めました。

物価高騰への対応については、定額減税に伴う給付に予算が計上されているものの、依然として市民生活には深刻な影響が続いています。今回の補正にとどまらず、今後は国や東京都の支援策を待つだけではなく、小平市独自の視点に立った、きめ細かな支援策を早急に強化していく必要があることを、強く指摘しました。

さらに、商店街の防犯設備整備補助については、地域の防犯力向上に資する有意義な取組として評価し、今後は他の商店街にも広げていけるよう、継続的な支援を求めました。

以上の理由から補正予算案に賛成しましたが、併せて各事業の実効性を丁寧に検証し、市民の声を反映させる不断の改善を強く求めました。

令和7年度補正予算第2号では、「朝の居場所づくり」や「第1子保育料の無償化」など、子育て支援や物価高騰対策に資する取り組みが盛り込まれた一方で、こどもや家庭が直面する課題に対しては、依然として支援が届きにくい領域や制度の狭間が存在しています。とりわけ、就学前から学齢期までの包括的な支援や、物価高騰の影響を直接受ける現場への具体的な対応、特別な配慮が必要な家庭へのきめ細やかな支援など、今後さらにスピード感と実効性をもって取組の充実が求められます。

そこで最終日となる本日、会派として市長に対し、「こども・子育て支援に関する要望書」を提出し、こどもたちと子育て家庭を取り巻く課題に対し、実効性ある予算措置と制度整備を進めていただくよう強く要望しました。

今後も、こどもたちが安心して過ごせる環境の整備と、保護者の不安や負担に向き合う支援体制の実現に向けて、引き続き現場の声を受け止めながら、市政にしっかりと提言・行動してまいります。



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